若林 哲平
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起業してまずやりたいのが法人口座の開設。
金融機関ごとにその使いやすさや手数料が異なりますので、注意が必要です。
選択を誤ると地味に後に響きます。
ですので、起業後に法人口座を開設する銀行選びのポイントを、弊社起業時の体験談も交えてお伝えします。
法人口座開設時の注意点については「法人登記したら口座開設!法人口座開設時の注意点まとめ」で詳しく解説しています。
法人口座をどの銀行に開設するか?
選択肢としては、大きく分けると次の4種類があります。
都市銀行 (メガバンク) |
三井住友銀行、みずほ銀行、東京三菱UFJ銀行、りそな銀行 など |
地方銀行 (地銀) |
横浜銀行、静岡銀行、スルガ銀行、群馬銀行 など |
信用金庫・信用組合 | 城南信用金庫、西武信用金庫、城北信用金庫、多摩信用金庫、芝信用金庫、第一勧業信用組合、共立信用組合 など |
ネット専業銀行 | ジャパンネット銀行、楽天銀行、住信SBIネット銀行 など |
上記のどこに口座を開設したらいいのでしょうか?
法人口座はひとつでなくてもいい
法人口座は複数持つこともできます。
複数持ち、入金用、出金用、引落用、引出用(小口現金とリンク)など用途に合わせて使い分ける方法もあります。
弊社は給与支払いや業務委託先への支払い、小口現金への出金用にネット専業銀行を使っています。ATM手数料が安く、24時間使えるからです。そして、お客様からのご入金用には都市銀行を利用しています。
まずは信金・信組、または地銀
こちらの記事にも書きましたが、メガバンクは開設までに時間がかかるところが多く、一方、比較的信金・信組は早い。
ですので、まずは信金・信組で作ります。ひとつ口座ができていればとりあえず安心です。
次にネット専業銀行
次にネット専業銀行。
ネット専業銀行は総じて次のような点で比較的使い勝手がいいと言えます。
- 振込手数料やATM手数料が安い。
- 複数口座が持ちやすい。
(用途によって口座を使い分けることが可能) - VISAデビット機能付きカードがついてきたり。
(法人設立直後は法人カードは作りにくいので便利)
なので、弊社も信金の次にネット専業銀行のジャパンネット銀行で口座を開設しました。
ですが、次の点には注意が必要です。
- 「支店名がふざけている!」と感じる人もいる。
(「すずめ支店」とか。僕はいいと思うけど) - 口座振替が使えない場合がある。
(公庫の融資の返済は出来ません)
ですので、業種によっては他の金融機関との併用が必要となります。
最後に都市銀行
銀行振込がメインの入金方法であるビジネスの場合には、やはり振り込む側の利便性や安心感(信頼感)を考えると、都市銀行の口座は必要です。弊社の場合、お客様が様々なエリアにいますので、やはりお客様のことを考えて、某都市銀行に口座を開設をしました。
上記金融機関に比べると比較的口座開設に慎重というか、時間がかかることが多いので、最後にトライすることをお勧めします。
法人口座のネットバンキング
個人のネットバンキングと、法人のネットバンキングでは異なる部分が多く戸惑いました。
無料でないところも多い
銀行は1,000〜2,000円/月の使用料がかかるところがほとんど。
一方、ネット専業銀行(ジャパンネット銀行や住信SBIネット銀行など)は無料です。
Macが使えないところもある
三井住友銀行と三菱東京UFJ銀行などはMacは使えません。
その他にもMacが使えない銀行もあるかもなので、Macユーザーの起業家は事前に確認が必要です。
セキュリティー
今はワンタイムパスワード(トークン)を使うところが多いようです。
振込時の認証が厳しいところは、安心でもあり、不便でもあります。
24時間使えないところも
夜中や早朝に仕事をしているとき、ふと入金確認しようと思ったらできない、ということもありました。結構残念。
一方、ネット専業銀行は365日24時間利用できます。
まとめ
あまりに多くの口座を持ってしまうと管理が大変ですが、複数の口座も簡単に管理できますので、それぞれのメリット・デメリットを組み合わあせて2〜3の法人口座を持っておくのがいいと思います。