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創業融資のスペシャリスト INQ
株式会社INQは、スタートアップの融資支援に特化した専門チームです。 スタートアップの諸事情やビジネスモデル、エクイティとの兼ね合い等も考慮し、これまで累計600社以上(年間約200社・13億円超)のスタートアップの創業融資を成功させています。シード〜シリーズAの様々な状況に柔軟に対応し、融資成功への最適なルートをご提案します。

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会社名は企業の顔であり、ブランドの核となる重要な要素です。適切な会社名は、ビジネスの成功に大きく貢献する一方で、不適切な名称は事業展開の障害となる可能性があります。
本記事では、起業準備中の方に向けて、会社名の決め方から登記申請まで、成功する社名選びのポイントを詳しく解説します。
目次
会社名(商号)の重要性
会社名は以下の要素に大きな影響を与えます。
- 企業イメージの形成
- 顧客からの信頼性
- 従業員のモチベーション
- マーケティング戦略の展開
- 事業拡大の可能性
会社名の変更は、法的手続きやブランドの再構築が必要となり、多大なコストと時間がかかります。そのため、最初の段階で適切な名称を選ぶことが重要です。


会社名(商号)の基本ルール
会社名を付ける際の基本的なルールと「必須条件」と「文字数制限」の観点から解説します。
必須要件
- 商号(会社名)には「株式会社」などの会社形態を示す文字を含める必要があります
- 他社と同一または類似の商号は使用できません
- 公序良俗に反する名称は使用できません
文字数の制限
- 登記上の制限はありませんが、短く覚えやすいものが好ましい
- 略称やロゴ展開を考慮した長さにする
- カタカナの場合は読みやすさを重視
社名の種類と特徴
実際の会社名を例に挙げ、各社名の特徴を解説していきます。
創業者の名前を使用
例:本田技研工業、島津製作所
メリット
- オーナーシップが明確
- 責任感が伝わる
デメリット
- 個人のイメージに依存
- 事業承継時に課題となる可能性
事業内容を反映
例:日本電信電話、全日本空輸
メリット
- 事業内容が分かりやすい
- 検索されやすい
デメリット
- 事業拡大時に制限となる可能性
- 差別化が難しい
造語・アルファベット
例:SONY、ASICS
メリット
- オリジナリティが高い
- グローバル展開がしやすい
デメリット
- 認知度向上に時間がかかる
- 意味の説明が必要
会社名(商号)を決める手順
実際に会社名を決める際の手順をステップごとに分けて見ていきましょう。
STEP1:コンセプトの明確化
- 企業理念の確認
- ターゲット市場の定義
- 将来的な事業展開の検討
STEP2:候補名のリストアップ
- ブレインストーミングの実施
- 複数の案の作成(最低10案程度)
- 各案のメリット・デメリット整理
STEP3:検証と絞り込み
- 類似商号の確認
- 商標登録の可能性チェック
- ドメイン名の空き状況確認
- 海外での意味確認
STEP4:最終決定
- 関係者からの意見収集
- 将来性の検討
- 法的確認の実施
登記できない会社名(商号)の例
会社名は基本的に自由に設定できますが、一部例外もあります。登記できない社名の例を見ていきましょう。
法令で禁止されている例
- 公序良俗に反する名称
- 誤解を招く表現(「銀行」「証券」など)
- 官公庁と混同される名称
- 特定の資格が必要な業種名
実務上避けるべき例
- アルファベットのみの社名
- 極端に長い社名
- 読み方が不明確な社名
- 特殊文字を含む社名
社名に関する法的確認事項
会社名を決めた際、その名前が法的に問題ないか確認しましょう。その方法の例をまとめました。
商号の調査
- 法務局での類似商号調査
- インターネットでの検索
- 業界団体への確認
商標登録
- 特許庁での商標検索
- 出願準備と手続き
- 権利範囲の検討
ドメイン名
- 各種ドメインの取得可能性確認
- 予約・取得手続き
- 管理方法の検討
理想の会社名を見つけよう
会社名の決定は、起業における重要な戦略的決断の一つです。以下のポイントを押さえて、慎重に検討を進めましょう。
- 企業理念や事業内容を適切に反映させる
- 将来の事業展開を見据えた拡張性を持たせる
- 法的要件を満たしているか確認する
- 顧客にとって親しみやすく、記憶に残る名称を選ぶ
- グローバル展開の可能性も考慮する
適切な会社名は、ビジネスの成功への第一歩となります。時間をかけて検討し、関係者との協議を重ねながら、理想的な社名を見つけていきましょう。