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目標管理の手法OKRとは|目標の立て方・KPIとの違い・具体例をわかりやすく解説

創業前に知りたいこと 目標管理の手法OKRとは|目標の立て方・KPIとの違い・具体例をわかりやすく解説
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創業融資のスペシャリスト INQ

株式会社INQは、スタートアップの融資支援に特化した専門チームです。 スタートアップの諸事情やビジネスモデル、エクイティとの兼ね合い等も考慮し、これまで累計600社以上(年間約200社・13億円超)のスタートアップの創業融資を成功させています。シード〜シリーズAの様々な状況に柔軟に対応し、融資成功への最適なルートをご提案します。

目標管理の1つの手法であるOKRとは何かご存知でしょうか?OKRはGoogleをはじめとしたシリコンバレーの有名企業で取り入れられているため、注目を集めています。

そこで、本記事ではOKRの立て方やKPIとの違いをわかりやすく解説します。

この記事でわかること
  • OKRの概要
  • OKRの立て方
  • OKRとKPIの違い

OKRとは

「OKR」とは、Objectives and Key Resultsの略語であり、日本語では「目標と主要な結果」という意味を表しています。一言でいうと、目標管理や高い目標を達成するために使われる目標管理の手法です。

インテルが始めて採用したシステムで、リンクトインやグーグルなどが導入して急激にかつ継続的に成長を実現しています。

また、OKRは従来の目標管理方法と異なる点が大きく4つあります。

  • 評価の頻度が高い
  • 目標達成度は60〜70%程度で良い
  • 最終目標を全社で共有する
  • 目標達成と個人の報酬は切り離す

特に評価に関しては、四半期に一回行うことで目標設定と振り返りを頻繁に行えるため、変化の速いグローバル市場に対応しやすいと考えられます。

OKRの立て方

全体像として会社全体で設定したOKRから、部署・個人の単位でOKRを立てていきます。

「O」には定性的なものを1つ立て、「KR」には定量的なものを3つ立てることが標準的な形です。KRは一定期間の終わりにOを達成できたかの判断材料になります。

それぞれのOKRが連動しているため、組織全体で好循環を生み出すことができます。

 

そして、O(objectives:目標)とKR(Key Result:主要な結果)の立て方にはそれぞれ決まりがあります。

O(Objectives:目標)

  • 定性的でやる気がでる内容
  • 各単位が独立して実行できる
  • 期間をきめる

まとめると、心に響く言葉を使い、部署同士で依存しあわずに、1ヶ月や四半期で達成できる目標を立てることとなります。

KR(Key Result:主要な結果)

  • 定量的な内容
  • 1つの「O」に対して3つ程度立てる
  • 難しいが不可能ではないレベルにする

一例としては、「コンバージョン率を15%にする」などが挙げられます。

KRの設定は、大きいが不可能ではない目標の達成を後押しできるような最適点を目指すべきです。

OKRのメリット

OKRのメリットとして、次の4つがあります。

  • 目標設定の修正がしやすい
  • 目の前の目標に集中できる
  • エンゲージメントの向上につながる
  • 高い目標設定ができる

目標設定の修正がしやすい

OKRは一般的には1ヵ月から四半期を期間としてに目標を立てます。そのため、目標を立てる度に目標を修正・調整することが可能です。

目の前の目標に集中できる

Oが1つに対してKRは3つとシンプルな構造であり、取り組むべきことが限られているため、一つの目標に向かって高い集中力を持って取り組むことができます。

エンゲージメントの向上につながる

会社のOKRの流れで、個人のOKRまで立てていくため、従業員一人ひとりが企業への貢献を感じやすくなります。日々の仕事の目的・目標を理解した上で働くことは、エンゲージメントの向上につながるといえます。

高い目標設定ができる

OKRは目標達成度が60〜70%程度で良いことや、目標達成と個人の報酬に関係がないことから、失敗を恐れずに思い切って高い目標に挑むことができます。

OKRのデメリット

OKRのデメリットとして、次の3つがあります。

  • 運用負担が大きい
  • 従業員数が少ない会社では導入しにくい
  • 目標を立てにくい

運用負担が大きい

評価頻度が高いことは軌道修正がしやすい一方で、評価や見直し自体を行うことに時間や手間がかかります。

従業員数が少ない会社では導入しにくい

OKRのメリットとして、会社全体のOKRから個人のOKRを立てるため組織として好循環が生まれやすいというのがあります。しかし、従業員が少なく部署もあまりない会社であると、そのメリットが活かしきれません。

目標を立てにくい

OKRは「O」と「KR」それぞれ立て方に決まりがあるため、一般的な目標管理の手法と比較して目標を立てにくいと感じるかもしれません。

OKRの具体例

以下はOKRの立て方の一例です。

O(Objectives:目標):2022年9月までに〇〇業界でトップシェアを獲得する

KR(Key Result:主要な結果)①:営業利益15%

KR(Key Result:主要な結果)②:新規顧客数8000人

KR(Key Result:主要な結果)③:再注文率80%

O(Objectives:目標):Web記事サイトからの集客を圧倒的に伸ばす

KR(Key Result:主要な結果)①:twitterのインプレッション数50万

KR(Key Result:主要な結果)②:検索順位上位が200記事

KR(Key Result:主要な結果)③:コンバージョン率3%

OKRとKPIの違い

「KPI」はKey Performance Indicatorの略語であり、日本語では「重要業績評価指数」「重要経営指数」という意味をあらわします。

OKRとの大きな違いは、目標の達成率にあります。OKRは達成率が60〜70%を目指すのに対し、KPIは100%以上の達成が理想とされます。このような違いがあるのは、OKRは高い目標を設定してチームのモチベーションを上げるのに対し、KPIは正確に現状を把握するプロセスの指標であることが根幹となっているためです。

OKRとMBOの違い

「MBO」とは、Management By Objectiveの略語であり、日本語では「重要目標達成指標」という意味です。MBOは売上や顧客数などの最終的な目標を数値であらわします。

OKRとMBOの大きな違いは、目標を設定する目的が異なります。OKRは「社員のモチベーションアップ」を目的としていますが、MBOは「業績に基づいた社員の評価」が目的です。また、目標達成率100%以上が理想であり、社員と上司間でのみ共有される点もOKRと異なる点です。

OKRのまとめ

OKR(Objectives and Key Results)は目標管理の1つの手法でした。

また、OKRの特徴として、次の4つが挙げられました。

  • 評価の頻度が高い
  • 目標達成度は60〜70%程度で良い
  • 最終目標を全社で共有する
  • 目標達成と個人の報酬は切り離す

OKRを使うことで、従来の目標管理とは異なるメリットが得られます。本記事を参考にして、OKRの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

 

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