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創業融資の面談ポイント〜専門用語(業界用語)を置き換えよう〜

創業融資 創業融資の面談ポイント〜専門用語(業界用語)を置き換えよう〜
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若林 哲平

株式会社INQ代表取締役CEO、行政書士法人INQ代表。 様々な領域のスタートアップの融資による資金調達(デットファイナンス)を支援。年間130件超10億以上の調達を支援するチームを統括。行政書士/認定支援機関。複数のスタートアップの社外CFOも務め、業界への理解が深く、デットだけでなくエクイティ両面の調達に明るく、対応がスムーズだとVCやエンジェル投資家からの信頼も厚い。趣味はキャンプと音楽。4児の父。

創業融資では原則、融資申し込み後に金融機関や保証協会との面談があります。

ここでは創業融資の面談時のポイントについて複数回にわけてお伝えします。

日本政策金融公庫の新創業融資の進め方については「創業融資の進め方ガイド【2022年最新保存版】」で詳しく解説しています。

融資申込後の面談対策

創業融資など、その金融機関へのはじめての融資申し込みの場合、金融機関や保証協会の担当者との面談がありますが、面談では金融機関の担当者から代表者に対して様々な質問がなされます。
この面談での印象が融資の可否に影響しますので、重要な局面です。

金融機関の担当者は業界の人ではない

金融機関や保証協会の担当者は様々なビジネスモデル、事業計画に接していますので、各業界特有の用語でもある程度はご存知です。とはいえ、業界の人ではありません。すべての専門用語や業界用語を理解しているわけではありません。

創業融資は総合評価

創業融資は定性面と定量面の両面による総合評価です。専門用語が多すぎたからという理由だけで融資を断られるということはないかもしれませんが、与える印象は重要です。
金融機関側が理解しにくいものは「この事業は大丈夫かな?」という印象を与えてしまうこともあり得ます。

わかってくれない金融機関側のせいにできない

融資を断られたり、減額された後で「あの金融機関はわかってくれなかった」と文句を言っても仕方がありませんので、次のことに注意して面談に臨みましょう。

一般的な言葉や例に置き換えよう!

面談では次のことを留意してお話をするといいと思います。

  • 当社のビジネスモデルや業界に詳しくない方に説明するつもりで、
  • 専門用語(業界用語)をできるだけ使わず、一般的な言葉や例に置き換える。

ビジネスモデル自体が新しい場合には「八百屋の場合の◯◯をイメージしていただけると」などと、昔からある用語やモデルにたとえて説明するとわかりやすいかと思います。
またITやWEBサービスの場合、「たとえばラーメン屋で例えれば◯◯のようなもので、」などと、リアルな実店舗のある商売に置き換えて説明するとわかりやすいかと思います。

ビジネスモデルや用語の解説資料を準備しよう

ビジネスモデルが新しく複雑な場合には視覚的情報で補うことも有効です。ビジネスモデル図や商流図を用意すると効果的です。
専門用語が多い場合、事業計画書の別紙として用語解説を用意してプレゼンすると好印象です。

決済権者を意識しよう

融資申し込みをすると、担当者が書いた稟議書に基いて、その上席が決済を行います。
若い担当者はある程度理解できたけれども、比較的年長者の上席が理解できず渋い反応を示し、、、ということも。
面談では、担当者だけではなく、その後ろにいる年長の決済権者のことも意識すると話す言葉も自ずと違ってきます。

まとめ

金融機関によっては、専門用語・業界用語だけではなく、経営用語の横文字(CEO、CFO、CVC)の多用にも好印象にはならないかもしれません。BtoBの業界が長い方の場合には特に、知らない間に、専門用語が当たり前になってしまっていることがあります。
繰り返しになりますが、創業融資は総合評価。どうしたら自分のビジネスをよりよく理解してもらえるだろうか、というその気持ちこそが成功につながるかもしれません。

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