創業融資のスペシャリスト INQ
最新記事 by 創業融資のスペシャリスト INQ (全て見る)
- アクセラレータープログラムとは?流れやメリット・デメリットも解説 - 2022年5月30日
- シェアオフィスってどんなところ?メリット・デメリットを詳しく解説 - 2022年5月27日
- ビジネスコンテストについて解説|参加のメリットや一例を併せて紹介します - 2022年5月26日
「今は会社員だけど、ゆくゆくは独立・開業を目指したい」
「煩わしい人間関係から解放されて、自由な働き方を実現したい」
「いずれ自分の会社を持ちたいが、まずは副業でビジネスにチャレンジしたい」
リモートワークの普及により一人で開業できる仕事の種類が増え、昔に比べて個人が新たなビジネスに挑戦しやすい環境が整いました。
本記事では1人で開業できる仕事を、リモート可能な仕事と、店舗・リアル型に分けて紹介します。
比較的低資金で始められるものが多いので、まずは副業として始めて、軌道に乗ってきたら独立開業を目指すという流れを目指す方にも参考になると思います。
自分にもできそうな仕事がないか、ぜひ参考にしてみてください。
【リモート可】1人で開業できる仕事
1人で開業できる仕事のうち、オンライン・リモートワークが可能な仕事を紹介します。
- ライター・翻訳
- データ入力・文字起こし
- イラスト制作
- Webデザイン
- ハンドメイド制作
- ブログ・アフィリエイトサイト運営
- プログラミング
- オンライン講師
- その他スキル販売
1人で開業できる仕事の中には未経験から始められるものもあります。
副業として始めて独立を目指したいという方も参考にしてみてください。
ライター・翻訳
ライターは、主に企画に沿った内容の文章を書く仕事で、以下のようなさまざまな媒体に執筆記事を納品します。
- 雑誌
- 書籍
- フリーペーパー
- 企業のオウンドメディア
- ニュースサイト
- アフィリエイトサイトのブログ記事
企業に所属しない個人のライターは自宅や外出先などで作業できるため、時間と場所に縛られずに1人で働くことができます。
紙媒体のライターよりもWebメディアの記事を書くライター(Webライター)の方が敷居は低い傾向にあり、未経験から受注可能な案件もあります。
ライターとして仕事を始めるには、まずはクラウドソーシングサイト(クライアントと在宅ワーカーを繋げるプラットフォーム)に登録したり、記事を書きたいメディアに直接応募したりして、案件を受注する必要があります。
未経験から十分な収入を得るのは難しいですが、「専門分野に強い」「高品質な記事を素早く納品できる」など、他のライターと差別化することで単価を上げていくのがよいでしょう。
また外国語の知識に自信がある場合、語学力を生かして海外の出版物やWebメディアの記事を翻訳する「翻訳ライター」として開業する道もあります。
データ入力・文字起こし
「データ入力」の仕事は、パソコンのワープロソフトや表計算ソフトなどを用いて、数字などのデータを入力する仕事です。
入力するデータは住所録、商品リスト、見積書など多岐にわたり、ミスなくデータを入力する必要があります。
「文字起こし(テープ起こし)」はインタビューや講演などの音声データを、パソコンのワープロソフトなどに打ち込みテキストデータにする仕事です。
書き起こしの種類は主に3つで、それぞれ以下のように違いがあります。
- 素起こし:話し言葉通り書き起こす(「あのー、こないだは」など)
- ケバ取り:直接意味のない言葉を省いて書き起こす(「えー」「ああ」などを省く)
- 整分:文体を整え文章として読みやすくする(「これ貰ったんだけど」→「こちらを貰ったのだけれども」など)
データ入力・文字起こし共に特別なスキルは必要ありませんが、独立開業するには以下のような付加価値があると有利になるでしょう。
- 作業が速い・納品が早い
- 専門的な内容の文字起こしができる
- 文字起こしから記事に仕上げられる
イラスト制作
イラスト制作は、イラストレーターとしてWebサイトやSNS用のイラストを描く仕事です。
未経験の場合はまず「Skeb」「SKIMA」「ココナラ」などのクラウドソーシングサイトを利用したり、SNSアカウントで発信したりして案件を受注していく方法があります。
PCやタブレットでイラストが描けることはもちろん、クライアントの依頼内容をくみ取る能力も必要です。
クライアントは企業の他、SNS用のオリジナルアイコンが欲しい個人の方などさまざまです。
「似顔絵が得意」「特徴的な画風の絵が描ける」などの自信があれば挑戦してみてはいかがでしょうか。
Webデザイン
Webデザインは、Webサイト(ホームページ)のデザインを行う仕事です。
Webデザインを仕事にするにはデザインの知識の他、 HTML / CSS のスキルが必要になります。
また、打ち合わせでクライアントが実現したいデザインをくみ取ったり、提案できる能力があると他のWebデザイナーとの差別化になるでしょう。
Webデザインの仕事は打ち合わせ以外は自宅で行うことができるため、時間や場所に縛られない働き方が実現可能です。
ブログ・アフィリエイトサイト運営
ブログやアフィリエイトサイトの運営は、制作したWebサイトに掲載したインターネット広告から収入を得る仕事です。
大規模なブログ・アフィリエイトサイトは企業が複数人で運営していることがほとんどですが、小〜中規模のブログ・アフィリエイトサイトは1人でも運営可能です。
収入を得る仕組みは主に以下の2種類で、併用も可能です。
- アフィリエイト:サイトで紹介した商品リンクをクリックしてもらい、購入につながった場合に紹介手数料が支払われる
- クリック課金型広告:サイトに掲載したクリック課金型広告をクリックしてもらい、報酬を得る
ブログ・アフィリエイトサイトの運営で重要なのはジャンル選びです。
流行に左右されにくいジャンルを選ぶと長期間運営できますが、トレンドを利用した流入は期待できないかもしれません。
逆にトレンドに特化したサイトの場合、流行が去った後はほとんど流入しなくなってしまいます。両者のバランスを考えてジャンルを選びましょう。
サイト運営は基本的に1人で作業可能な仕事ですが、広告主との打ち合わせが発生したり、記事を外注する場合はライターとやりとりをしたりすることもあります。
プログラミング
プログラミングの仕事は主にWebサービスやスマートフォンアプリのプログラムを書く仕事で、打ち合わせ以外は基本的に1人で作業することができます。
プログラミング言語やデータベースに関する熟練したスキルが必須のため、未経験から案件を受注することは難しい仕事です。
ただし、ネット環境があればノートパソコン1台で仕事ができるため、好きな場所・好きな時間に働くことが可能になるでしょう。
ハンドメイド制作
ハンドメイド制作は手作りの雑貨、アクセサリー、洋服などを販売する仕事です。
「STORES」や「Creema」などのマーケットプレイスサービスや「BASE」などのネットショップ作成サービス、「メルカリ」などのフリマアプリを利用することで、自分の商品を販売することができます。
まずは少量出品してみて反応が良ければ事業を拡大していき、将来的に自分のブランドを持つことも可能です。
開業するには魅力的な商品を作ることの他、自身のSNSアカウントで宣伝するなど、売上を伸ばす工夫が必要です。
趣味でものづくりをしている人や、スキルを持っている人は挑戦してみてはいかがでしょうか。
オンライン講師
オンライン講師は、自分の特技やスキルをインターネットを利用して人に教える仕事です。
主に「Zoom」や「Google Meet」などのWeb会議ツールを利用して、生徒の疑問に答えたり、改善点をアドバイスします。
講師として教えるテーマは以下のようなものが代表的ですが、Web会議ツールの普及とともにテーマの幅は拡大しています。
- 楽器
- 語学
- 勉強(家庭教師)
- ビジネススキル
- ヨガ
- エクササイズ
オンライン講師として仕事をするには「ココナラ」のようなスキル売買サービスや「カフェトーク」「ストアカ」などのオンライン習い事サイトに登録するか、自身のSNSなどで生徒を集める必要があります。
「自分は人に教えられる技術を持っていない」と思ってしまう人も多いかもしれませんが、習い事を求めている人には初心者も多いため、「初心者に教えられる」レベルのスキルがあれば、講師として活躍するチャンスはあるでしょう。
その他スキル販売
その他、スキル売買サイトなどを利用して自分のスキルを販売することで、1人で開業できる仕事を得られるかもしれません。
販売できるスキルは以下のように沢山あります。
- 4コマ漫画制作
- 動画編集
- 音楽制作
- ナレーション・朗読
- マーケティング
- 占い
- 悩み相談
- ファッション相談
何か特技を持っていたら、副業から始めてみてはいかがでしょうか。
【店舗・リアル型】1人で開業できる仕事
1人で開業できる仕事のうち、店舗を構えるなどリアルな場でサービスを提供する仕事を紹介します。
- 飲食店
- サロン運営
- 楽器教室
- 運転手・宅配
飲食店
小さな飲食店であれば、1人で開業して経営することもできます。例えば以下のようなイメージです。
- カフェ
- バー
- ラーメン屋
- 寿司屋
1人で開業すれば人件費もかからないため運転資金を抑えられますが、店舗を構える関係上、ある程度の初期費用は必要になります。
飲食店の開業の際に融資を受けるために必要な事業計画書の書き方については「飲食店開業に絶対失敗したくない方へ 融資担当者を納得させる事業計画書の書き方」で解説しています。
サロン運営
1人で開業できる仕事には、ネイルサロンやエステサロンの運営があります。
提供するサービスによっては資格が必要になりますが、自宅をサロンにすれば初期費用を抑えることも可能です。
いきなり独立開業するのが不安な場合、会社員として働きながら副業として休日のみサロンを運営して試してみることも可能です。
集客には口コミやSNS、チラシの他、事前リサーチも重要になります。
例えばネイルサロンを開業する場合、顧客になりそうな女性がサロン周辺で働いているかなどの調査も必要になってくるでしょう。
楽器教室
楽器の演奏を教えられると、1人で楽器教室を運営・開業することも可能です。
楽器教室といえばピアノ教室やギター教室が代表的ですが、フルートやバイオリン、ドラムなどさまざまな楽器の教室が開かれています。
サロン同様、自宅を楽器教室にすれば初期費用は抑えられ、会社員として働きながら副業として休日のみ教えるといったことも可能です。
楽器によっては大きな音が出るため、楽器演奏可能な物件かどうか、周囲に迷惑がかからないかを事前に確認する必要があるでしょう。
運転手・宅配
トラックの運転手や宅配、個人タクシーも1人で開業できる仕事の一つとして挙げられます。
開業するには運送管理者資格や個人タクシー事業者としての許可が必要になりますが、Uber Eatsなどのフードデリバリーの場合、自転車があれば仕事を始めることができます。
フードデリバリーの仕事であればまずは副業として休日だけやってみて、自分に合いそうであれば本格的に業務を増やしていく、といった働き方もできるでしょう。
1人での開業を目指せる資格
1人で開業できる仕事のうち、資格がなければできない仕事を紹介します。
資格が必要なため開業するまでのハードルは高めですが、その分市場価値の高い仕事ともいえるでしょう。
法務・財務・労務系資格
1人での開業を目指せる資格の中で代表的なのが以下のような法務・財務・労務系の資格です。
- 行政書士
- 社会保険労務士
- 司法書士
- 弁理士
- 税理士
- 公認会計士
- 弁護士
いわゆる士業と呼ばれる仕事を行う資格でいずれも難関ですが、独占業務を行えるため参入障壁が高く、地域や分野によっては競争率が低く開業に有利になるでしょう。
宅地建物取引士
1人で開業できる仕事に「不動産業」がありますが、不動産売買の仲介を仕事にするには「宅地建物取引士(以下、宅建)」の資格が必要です。
宅建の合格率は約15~18%で、毎年約3〜4万人が合格しています。
1人で開業するには、会社員として不動産業に従事しながら宅建資格を取得し独立する、といった流れが挙げられるでしょう。
1人で開業できる仕事 まとめ
本記事では1人で開業できる仕事と、一人での開業を目指せる資格について解説しました。
リモートワークやクラウドソーシングの普及により、自宅で1人で仕事を行うことが以前より容易になりました。
「ゆくゆくは1人で開業したい」という方は本記事を参考に、得意なことや好きなことを生かして働く方法を考えてみてはいかがでしょうか。