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スタートアップとベンチャー企業の違いとは?共通点や具体例をあわせて紹介

創業前に知りたいこと スタートアップとベンチャー企業の違いとは?共通点や具体例をあわせて紹介
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創業融資のスペシャリスト INQ

株式会社INQは、スタートアップの融資支援に特化した専門チームです。 スタートアップの諸事情やビジネスモデル、エクイティとの兼ね合い等も考慮し、これまで累計600社以上(年間約200社・13億円超)のスタートアップの創業融資を成功させています。シード〜シリーズAの様々な状況に柔軟に対応し、融資成功への最適なルートをご提案します。

スタートアップとベンチャー企業の違いはご存じでしょうか?

いずれも創業して社歴の浅い企業という意味で使われることが多い2つですが、それぞれにはいくつかの点で違いがあります。

一方で、2つには共通点もありますので、具体例を交えながらスタートアップとベンチャー企業の違いをわかりやすく解説します。

この記事でわかること
  • スタートアップとベンチャーの違い

スタートアップとは

スタートアップに明確な定義はありません。しかし、シリコンバレーにて起業家の育成を目的としたアクセラレーターであるY combinatorの創設者ポール・グレアム氏によると、「急成長することを企図した企業」と提唱されています。

もともと、スタートアップはアメリカのIT関連企業が集まるシリコンバレーで使われはじめた言葉です。スタートアップ企業は2000年代前半までインターネットを中心としたIT企業に多い傾向がありましたが、現在では、主にバイオテックやAIといった研究要素の大きい領域にシフトしている傾向があります。

ベンチャーとは

ベンチャー企業とは、ベンチャービジネスという和製英語から派生した言葉であり、スタートアップと同様に明確な定義はありません。しかし、ベンチャー企業の概念を提示した清成忠男等は「ベンチャー・ビジネスとは、研究開発集約的、またはデザイン開発集約的な能力発揮型の創造的新規開業企業を意味する」と提唱しています。

また、事業の進め方も企業によってまちまちで、既存のビジネスモデルを参考に新しいビジネスモデルを作り上げる企業、既存のビジネスモデルの事業を新しい手法を用いて行っている企業など様々です。

スタートアップとベンチャーの違い

スタートアップとベンチャーの主な違いは以下の2点です。

  • ビジネスモデルの違い
  • 最終目標地点の違い

ビジネスモデルの違い

スタートアップとベンチャーではビジネスモデルで大きな違いがあります。

スタートアップは今までにない革新的なサービスやプロダクト、ビジネスモデルを展開するため、成長性は高いものの、不確実性も高いビジネスモデルが多いと言えます。

一方、ベンチャー企業は既存のビジネスモデルを軸にビジネスを展開していくので、スタートアップと比較して、確実性が高いビジネスモデルが多いと言えます。

つまり、スタートアップは短期間で成長することを目的としている一方、ベンチャー企業は中長期的な視点で事業を行います。

最終的な目標地点の違い

スタートアップとベンチャーでは最終的な目標地点が異なります。

スタートアップは、主にイグジット(EXIT)を目指す傾向にあります。EXITには主に2つの手法があり、未上場企業が自社の株式を新規で証券取引所に上場することで誰でも自由に株式を売買することが可能になるIPO(株式公開)と、企業の合併や買収のことを意味するM&Aに分けられます。スタートアップはVC等からの株式調達を行い、短期間で急成長し、この2つの手法のどちらかでEXITを目指す企業が多いです。

一方で、ベンチャー企業は中長期的な視点で事業を行う傾向にあり、企業によって最終的な目標地点が異なります。

スタートアップとベンチャーの共通点

スタートアップとベンチャーの共通点は主に「新しいビジネスに挑戦している」点にあります。

前述したように、スタートアップは世の中に出ていない革新的なサービスに挑戦する傾向がある一方、ベンチャー企業は既存のビジネスモデルを軸にビジネスを展開します。

しかし、スタートアップとベンチャー企業は、新しいビジネスに挑戦するという点は同じです。ベンチャー企業も市場に既に浸透しているビジネスに新しい付加価値をつけて顧客に提供します。

スタートアップ・ベンチャー企業の具体例

スタートアップとベンチャー企業の具体例を紹介します。

スタートアップの具体例

株式会社メルカリ

ダウンロード数8,000万件を超える超人気フリマアプリ「メルカリ」を運営する企業です。現在では、メルカリのプラットフォームのさらなる強化のために、決済機能「メルペイ」にも力を入れています。

atama+株式会社

2017年4月の創業された学習塾向けAI教材「atama+(アタマプラス)」を展開する企業です。

創業からわずか4年で累計で82億円の資金調達を行っている期待のスタートアップです。調達した資金で現在、160名ほどの体制を250名規模にまで引き上げ、事業拡大を狙っています。

ベンチャーの具体例

株式会社サイバーエージェント

人材派遣会社インテリジェンス(現パーソナルキャリア)の社員だった藤田晋が1998年に創業した、主にインターネット広告代理店事業・インターネットメディア事業などを展開する企業です。

サイバーエージェントの企業理念は「21世紀を代表する会社を創る」です。企業理念からもわかる通り、実力がある・熱意がある人が評価される社風となっています。

株式会社ZOZO

1995年、代表の前澤友作が始めた輸入レコード・CDのカタログ販売事業をきっかけに有限会社スタート・トゥデイ(現 :株式会社ZOZO)を設立しました。

現在では誰もが知るファッション通販サイト「ZOZOTOWN」だけでなく、ファッションコーディネートアプリ「WEAR」、古着下取サービス「ZOZOUSED」などのサービスを提供しています。

スタートアップとベンチャーの違いまとめ

本記事では、スタートアップとベンチャー企業の違いについて解説しました。

  • スタートアップは今までにない革新的なアイデアでビジネスを展開する一方、ベンチャー企業は既存のビジネスモデルを軸にビジネスを展開する
  • スタートアップとベンチャー企業の共通点は、新しいにビジネスに挑戦していることと、組織や体制が確立していないこと

起業を視野に入れている方は、自身の行いたい事業がスタートアップとベンチャーのどちらに属するのかをしっかりと把握しましょう。

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